- 1. About “DR.DRE”
- 2. DR.DRE / COMPTON
- 2.1. トラックリスト
- 2.2. アルバム全体
- 2.3. 1.Intro, 2.Talk About It Feat.Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius
- 2.4. 3. Gen***** Feat.Kendrick Lamar,Marsha Ambrosius & Candice Pillay
- 2.5. 4. It’s All On Me Feat.Justus & BJ The Chicago Kid
- 2.6. 5. All In A Day’s Work
- 2.7. 6. Darkside/Gone Feat. King Mez, Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius
- 2.8. 8. Issues Feat.Ice Cube,Anderson .PAAK & Dem Jointz
- 2.9. 9. Deep Water Feat.Kendrick Lamar,Justus & Anderson .PAAK
- 2.10. 10. One ***t One ***l
- 2.11. 11. JUST ANOTHER DAY feat.GAME
- 2.12. 12. For The Love Of Money Feat. Jill Scott, Jon Connor, Anderson .Paak
- 2.13. 13. Satisfiction
- 2.14. 14.Animals
About “DR.DRE”
本名Andre Romell Young
Dr.Dreと言うアーティスト名は彼の本名(Andreの部分)から来ている。
元N.W.A.メンバー/ヒップホップ界の重要プロデューサー。主にエミネム、Snoop Doggなどのプロデュースで知られ、ギャングスタラップを語る上で避けて通れない人物。彼独特のビート(特に高音のうねるようなシンセサイザー)は「West Coast(ウェストコースト)サウンド」と呼ばれる。最近だと、彼がプロデュースしているヘッドフォン『Beats by Dr.Dre
』でその名前を知った人も多いかもしれない。
DR.DRE / COMPTON
トラックリスト
- Intro
- Talk About It [Feat. King Mez, Justus]
- Gen***** [Feat. Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius, Candice Pillay]
- It’S All On Me [Feat. Justus, Bj The Chicago Kid]
- All In A Day’s Work [Feat. Anderson . Paak, Marsha Ambrosius]
- Darkside/Gone [Feat. King Mez, Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius]
- Loose Cannons [Feat. Xzibit, Cold 187um, Sly Pyper]
- Issues [Feat. Ice Cube, Anderson .Paak, Dem Jointz]
- Deep Water [Feat. Kendrick Lamar, Justus, Anderson .Paak]
- One Shot One ***l [Feat. Snoop Dogg] By Jon Connor
- Just Another Day [Feat. Asia Bryant] By The Game
- For The Love Of Money [Feat. Jill Scott, Jon Connor, Anderson .Paak]
- Satisfaction [Feat. Snoop Dogg, Marsha Ambrosius, King Mez]
- Animals [Feat. Anderson .Paak]
- Medicine Man [Feat. Eminem, Candice Pillay, Anderson .Paak]
- Talking To My Diary
アルバム全体
アルバムを聴く前は、昔のサンプリングも駆使したDreサウンドを期待していたので、最初聴いた時はガラッと作風が変わっていて正直驚いた。が、繰り返しアルバム全体を通して聴いていく内に「このアルバムを作成するのに一体どれだけの時間、労力がかかったのだろう?」と感じるようになった。
トラックは、単調な4ループでは無く次から次へと様々なアレンジが展開されていくし、ヘッドフォンをして改めて聴いてみれば良く分るが、アルバム全体を通して細かい所までエディットされているのが良く分る。
左右chへのパンニング、ヴォーカルへのエフェクト処理など、かなり細かく作りこまれている。今までのDr.Dreの曲では聴く事が無かった音が多く使用されている。おそらく、今までの彼自身のどのアルバムよりも作りこまれているのではないかと個人的には思っている。
1.Intro, 2.Talk About It Feat.Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius
まるで映画のオープニングのような”1.Intro”
そしてそのままの流れで”2.Talk About It Feat.King Mez&Justus”。所々出てくるドラムの左右chへのパンニングが凄い。
3. Gen***** Feat.Kendrick Lamar,Marsha Ambrosius & Candice Pillay
次に、Kendrick Lamar、Marsha Ambrosius、 Candice Pillayがfeaturingされた”3.Gen***** ”
Dr.Dreの名曲、ビートの揺れが大きい曲、個人的オススメ曲を紹介するでも触れているが、ビートの揺れが大きい曲だと個人的には感じる。
スネアにタメを作って(あるいはベースドラムを突っ込み気味に置いて)ビートを揺らしている。また、ベース(ドラム)の使い方が今までのDreサウンドに無いものだ。
4. It’s All On Me Feat.Justus & BJ The Chicago Kid
JustusとBJ The Chicago Kidがfeaturingされた”4.It’s All On Me”
ユッタリしたトラックで、少し歌モノの要素アリ。
5. All In A Day’s Work
程よくユッタリしたトラックで聴きやすい、と言うか聴いてて疲れない。
途中、Dr.Dreが(おそらく)リアリティ番組について批判しているかのようなリリックがある。
6. Darkside/Gone Feat. King Mez, Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius
前半がDarkside、後半がGoneと言う構成になっている。まず、悪さ漂う音から始まるDarkside。この曲の最後にDreが
…I must be doing something right
word to my ****a EAZY
とN.W.A.の元メンバーEAZY-Eの名前を叫んでGoneに繋がる。
Goneでは、最初に
EAZY-E,CPT(*1),OG(*2) from the other side
と(レコードからサンプリングした?)EAZY-Eの声が流れる。Goneと言うタイトルからしてもEAZY-Eへの追悼歌的な内容かと思ったが、HOOKで
It’s EAZY to say you need me/
When you got everything you want/
But it’s hard for me to belive it/
you’ll find out when I’m gone/
と、EAZY-Eについて触れている以外、Dreのヴァース、Kendrick Lamarのヴァース共自身の事を中心にラップしている。ちなみに、Goneの方はビートの揺れが良く分る。
8. Issues Feat.Ice Cube,Anderson .PAAK & Dem Jointz
こちらもかつてのN.W.A.の元メンバーIce Cube、その他にDem Jointz、Anderson.PAAKが参加している ”8.Issues”
リリックからうかがえるGAMEがIce Cubeに受けた影響の大きさ »
トラックがハードな感じで格好良くアルバムの中でもかなり好きな曲。このようなハードなリフに距離感を演出すると、一段とカッコよく聴こえる。よく聴くとドラム揺れている。独特の首を振りたくなるDreサウンド。
9. Deep Water Feat.Kendrick Lamar,Justus & Anderson .PAAK
そしてKendrick Lamarらがfeaturingされた”9.Deep Water”
水中を連想させる音作りになっている。ヴォーカルの左右chへのパンニング(音の広がり)やエフェクト処理等々、細かくエディットされている。
10. One ***t One ***l
次に、SNOOP DOGGがfeaturingされている”10.One ***t One ***l”
この曲もトラックが格好いい。音の厚みが凄い。
>> 『SNOOP DOGG/BEST OF SNOOP DOGG』レビュー
11. JUST ANOTHER DAY feat.GAME
DREと同じくコンプトン出身のGAMEがハードにラップしている。
確か、映画Straight Outta Comptonの中で少年達がバイクに乗って街を走ってるシーンで流れてたと思う。
12. For The Love Of Money Feat. Jill Scott, Jon Connor, Anderson .Paak
『GAME / The Documentary 2.5』の15曲目「Moment Of Violence」でも客演で登場しているJon Connorが参加している。個人的に好きなラッパーの1人だ。
ベースが悪さを醸し出している。そして、出だしのJon Connorのヴァースの勢いが凄まじい。「お金」、「白」と「黒」…。アメリカで取り扱われやすいテーマを曲中に落とし込んでいる。
また、底辺から頂点へと這い上がり成功者となったドレーは、「ホワイトパーティー」(全身白がドレスコードのリッチなパーティー)に全身黒で登場するとラップしているが、これは自分が白人の富豪と肩を並べるまでに成功した黒人である事を示していると思われる。
(Dr.Dre/COMPTON リリック解説:押野素子 より)
と、あったがKendrick Lamarが全身オールホワイトの衣装でMVに出ている姿をたびたび見るが、それはこう言う事(自分はリッチだと言う事を示唆している)だったのか?
13. Satisfiction
タイトルはSatisfaction+Fictionの造語。この曲もDr.Dreの名曲、ビートの揺れが大きい曲、個人的オススメ曲を紹介するで触れているように良い感じにビートが揺れている。この曲もこのアルバムの中でかなり好きな1曲。
14.Animals
エンディングに向かってく感満載なトラックの”14.Animals”。ユッタリした歌もの。アメリカ社会の問題に触れた政治的な内容のリリック。
次に、少しムードがシリアスな感じに変わるEminemがfeaturingされた”15.Medicine Man”
Eminemの言葉数が多い。そしてラスト、 ”16.Talking To My Diary”と続いていく。