オーディオインターフェイスとは?

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これからDTM・宅録を始めようと思い、DTMの始め方を調べてみたら「DTMにはオーディオインターフェイスが必要になる」と、言う情報を目にした事のある人も多いかもしれません。

このDTMで必要になる”オーディオインターフェイス”とは一体何なのでしょうか?

 

アナログ信号/デジタル信号の変換の為の機材

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楽器等から出るアナログ信号はパソコンでは扱えない

まず大前提として、(ラインにしてもアンプから出した音にしても)エレキギターやエレキベース、シンセサイザー等の楽器から出た音やマイクで録ったヴォーカル音声等はアナログ信号になります。

ですが、パソコンは基本的に情報をデジタルで扱うので楽器等から発せられたアナログ音声信号は、そのままの状態ではパソコンで扱う(処理する)事が出来ません。楽器等から発せられたアナログ音声信号をパソコンでも扱えるようにするには、アナログ音声信号を一旦デジタル信号へ変換する必要が出てきます。

オーディオインターフェイスは、エレキギターやエレキベース、シンセサイザー等の楽器から出た音やマイクで録ったヴォーカル音声等のアナログ信号をパソコンでも扱えるデジタル信号へ変換する為の機材になります。

 

変換は本体に搭載されたA/Dコンバータ(ADC)、D/Aコンバータ(DAC)で行う

オーディオインターフェイス本体には、A/Dコンバータ(ADC)とD/Aコンバータ(DAC)が搭載されており、これらがオーディオインターフェイスの重要な機能であるアナログ信号/デジタル信号変換の役割を担っています。

両者はそれぞれ、A/Dコンバータ(ADC)がアナログ信号をデジタル信号へ変換する為のもので、D/Aコンバータ(DAC)が逆に、デジタル信号をアナログ信号へ変換する為のものになります。

 

オーディオインターフェイスで出来る事

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オーディオインターフェイスでは、以下の様な事が出来ます。

  • 楽器やヴォーカルの録音
  • パソコン内の音源等を高音質で再生
  • レイテンシーの改善

 

楽器やヴォーカルの録音

各DAWソフトウェアを使用する事でエレキギターやエレキベース、シンセサイザーをい始めとした楽器の録音やマイクで録ったヴォーカルの録音が出来ます。

パソコン内蔵のマイクでも録音を行えない事は無いですが、音割れやノイズがひどかったり、音がこもってしまったり等の問題があるので、しっかりと綺麗な音で録音するにはオーディオインターフェイスが必要です。

 

パソコン内の音源等を高音質で再生

オーディオインターフェイスの用途は、楽曲製作だけではありません。例えば、パソコン内に保存してある音楽やYouTubeを再生する際に、より良い音で聴く事が出来ます。

先程、A/Dコンバータ(ADC)とD/Aコンバータ(DAC)について触れましたが、オーディオインターフェイスからD/Aコンバータの機能=”パソコンから出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する機能”のみを抽出した物が“DAC”としてオーディオインターフェイスとは別で売られています

「楽器等の録音を行わない。パソコン内の音楽等を外部のモニタースピーカー等で再生出来れば良い」と言った人の場合、オーディオインターフェイスではなくDACを購入した方が安く抑えられる場合が多いので、そちらの購入を検討しても良いかもしれません。

 

レイテンシーの改善

例えば、あなたがエレキギターをパソコンに接続してDAWソフトウェア上に録音しようとしたとします。その際、あなたがピックや指でエレキギターの弦を実際に弾いてから(モニター)音が再生されるまでにわずかながらタイムラグが発生します。このタイムラグ(音の遅れ)の事を”レイテンシー”と呼びます

数値にすれば、0.●● s(秒)と些細な物に思えるかもしれませんが、実際に経験したことがある人なら分ると思いますが、何のレイテンシー対策も講じない状態でエレキギター等を弾いてみるとかなり違和感を感じ、とても弾きづらいはずです。

オーディオインターフェイスには、このレイテンシーを改善する役割もあります。レイテンシーを改善する事で楽器の録音作業の快適さがかなり変わって気ます。

 

オーディオインターフェイスの仕様に関して

ビット数とサンプリング(サンプル)レート

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オーディオインターフェイスの仕様を見ていると、よく”24bit/192kHz”であったり”32bit/192kHz”等の表示を目にするかと思います。

これらは、ビット数とサンプリングレートを表しており、オーディオインターフェイスの音質に関わってきます。

ビット数は音の解像度、情報量でサンプリングレートは「1秒間にオーディオサンプルを何回取得したか?」を表すものになります。例えば、サンプリングレートが44.1kHzであれば、録音中にオーディオが1秒間に44,100 回、192kHzであれば、1秒間に192,000 回サンプルとして取得されたことを意味します。

ビット数とサンプリングレート、どちらも数値が高い程に情報量が増えファイルのサイズも大きくなります。最近のオーディオインターフェイスでは、”24bit/192kHz”が主流になっています(ちなみに一般的なオーディオCDの規格は、”16bit/44.1kHz”となっています)。

 

搭載される入出力端子の種類

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オーディオインターフェイスで採用されている入出力端子の種類、特徴は以下の様になります。

 

種類 特徴
コンボジャック(1/4 PHONE=T(R)S+XLR)(?) ほとんどのモデルで採用
1/4 PHONE=T(R)S(?) 入出力数の多いモデルで採用
XLR(?) 入力数の少ないモデルで採用される事も
MIDI(?) 多くのモデルで採用(1IN/1OUTが多い)
RCA(?) 一部のモデルのOUTPUTで採用
ヘッドフォン端子(1/4 PHONE) 基本的に1つ、モデルによっては2つ搭載
USB(?) パソコンとの接続端子(USBが主流)
Firewire
Thunderbolt

 

ブランドやモデルによっても異なりますが、現在市販されているオーディオインターフェイスでは、入力端子にはコンボジャックが、パソコンとの接続にはUSBが採用された製品が主流になっています。

オーディオインターフェイスの使い方に関しては、オーディオインターフェイスの基本的な使用方法を参考に。