ビートメイクの基本を学ぶ:ドラムの打ち込み編

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(サンプラーを使った)ビートメイクを始めたばかりの人の中には「どのようにドラムを打ち込んでいけば良いのか分らない」と言う人も少なくないかもしれません。

この記事では、「ビートメイクにおいての基本的なドラムの打ち込み方」を紹介していきます。

 

ドラムパーツ:基本となる音

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特にヒップホップやEDM等ではこの傾向が強くなるのではないかと思いますが、まずドラムパートで基本になる音は以下の3つです。

  • バスドラム=ベースドラム
  • スネア
  • ハイハット(オープン、クローズ)

 

これらに加えて、追加的要素(製作者ごとの好み)で以下の様なパートが加えられていきます。

  • シンバル(ライドシンバル、クラッシュシンバル)
  • クラップ
  • フィンガースナップ
  • タム(フロアタム、ハイタム、ミッドタム、ロータム)

 

 

ドラムパターン作成:1.バスドラム=ベースドラム(BD)とスネア(SN)を打ち込む

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分りやすくする為、4小節で解説しています。実際にビートメイクする際は、各々好きな小節数に設定してもらって構いません。また、説明の便宜上、グリッドにピッタリと合わせてイベントを打ち込んでいく事を前提に話を進めていきます。

それぞれのパートの表記は、バスドラム=ベースドラム→BD、スネア→SN、ハイハット→HHとします。以下、記事内の画像全て同様)

「拍子や小節が何か分らない」場合は、ビートメイクの基本:拍子、小節とは?を参考に。

 

まずは1小節分を作成

まずは、バスドラム=ベースドラム(BD)とスネア(SN)だけで簡単なドラムパターンから作成してみましょう。

サンプラーやDAWソフトウェアのピアノロールの拍子設定は、分りやすく4/4拍子にしてみましょう(8/8拍子でも問題は無いので、8/8拍子でも構いません)。

まず、1小節目の1拍目にバスドラム=ベースドラム(BD)を配置します。次に、1小節目の3拍目にスネア(SN)を配置していきます。

これで1小節分が完成しました。

 

同じ事を残り3小節分繰り返す

後は、同じ事を残り3小節分繰り返していきます。

2小節目の1拍目にバスドラム/ベースドラム(BD)を配置し、2小節目の3拍目にスネア(SN)を配置。

3小節目の1拍目にバスドラム/ベースドラム(BD)を配置し、3小節目の3拍目にスネア(SN)を配置。

4小節目の1拍目にバスドラム/ベースドラム(BD)を配置し、4小節目の3拍目にスネア(SN)を配置。

そうすると、4小節分が完成します。

 

そして、この4小節をループさせれば(AKAI MPCシリーズであればループ(LOOP)機能をONにすれば)、サンプラー上でこの4小節を「1小節目→2小節目→3小節目→4小節目→1小節目→2小節目…」と延々ループ再生してくれます。

 

ドラムパターン作成してみる:2.ハイハット(HH)を加える

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ハイハットは8/8拍子、16/16拍子が多用される

先程は、バスドラム=ベースドラム(BD)とスネア(SN)のみで基本的なビートを作成してみました。

次は、このバスドラム=ベースドラム(BD)とスネア(SN)が打ち込まれたトラックにハイハット(HH)を加えてみましょう。

先程は、4/4拍子でも打ち込んでいく事が出来ました。ハイハット(HH)は、8/8拍子で打ち込まれていく事が多い(16/16拍子もよく使われます)ので練習もかなて8/8拍子で打ち込んでみましょう。

 

まずは1小節分を作成

ハイハット(HH)は連続でして配置されるのが普通です。

まず、1小節目の1拍目にハイハット(HH)を配置します。そして次に、8/8拍子なので1小節目の1拍目と2拍目(4/4拍子で見た場合、1拍目と2拍目の間(1.5拍目))に配置します。

次は1小節目の3拍目、次は4拍目…と言う具合に繰り返していき8拍目まで配置出来れば1小節分が完成です。

 

同じ事を残り3小節分繰り返す

後は、同じ事を残り3小節分繰り返していきます。

そうすれば、バスドラム=ベースドラム(BD)、スネア(SN)、ハイハット(HH)が打ち込まれたトラックが4小節分完成します。

 

ドラムパターン作成:3.バスドラム=ベースドラム(BD)のパターンを変えてみる

post-beatmakeBasisDrumBD02-960×640@HeretickMentality.jpg ここまでドラムの基本パーツ、バスドラム=ベースドラム(BD)、スネア(SN)、そしてハイハット(HH)を打ち込んできました。

次は、少し応用させてバスドラム=ベースドラム(BD)の配置をアレンジしてみましょう。

スネア(SN)とハイハット(HH)には手を加えずバスドラム=ベースドラム(BD)のみアレンジを加えて行きます。拍子は4/4拍子に戻します。

 

2、4小節目にバスドラム=ベースドラム(BD)を加える

まず、1小節目の1拍目にバスドラム=ベースドラム(BD)を配置します。2小節目の1拍目にも配置したら(ここまでは「1.バスドラム=ベースドラム(BD)とスネア(SN)を打ち込む」と同じ)次に、2小節目の2拍目にバスドラム=ベースドラム(BD)を配置してみます。これで若干、ドラムパターンが変わりました。

 

後は、これを繰り返します。

3小節目の1拍目にバスドラム=ベースドラム(BD)を配置。4小節目の1拍目と2拍目に配置します。これで4小節分が完成したので再生せてみましょう。

 

特定の箇所をミュートさせてみる

post-beatmakeBasisDrumBD03-960×640@HeretickMentality.jpg

では、4小節分が完成したら次のアレンジを行ってみます。

次は、バスドラム=ベースドラム(BD)の音をミュートさせてみましょう。今回は、試しに4小節目の1拍目と2拍目の音をミュートさせてみます。

 

スタンドアローン型サンプラーの場合

スタンドアローン型サンプラーの場合、サンプラーのミュート機能(AKAI MPCシリーズの場合、トラックミュート機能)で4小節目の1拍目と2拍目の範囲を覆うようにミュートを設定します。AKAI MPCではリアルタイム録音でもミュートを設定する事が出来ます。

ミュートを解除すれば、元通り4小節目の1拍目と2拍目のバスドラム=ベースドラム(BD)の音は再び鳴るようになります。

別の方法としては、4小節目の1拍目と2拍目に配置したイベントごと削除してしまっても同じ結果は得られます。が、この場合だとイベントごと削除しているのでミュートを解除しても音は鳴りません。

 

DAWソフトウェアの場合

DAWソフトウェアの場合なら、バスドラム=ベースドラム(BD)トラックのオートメーションで4小節目の1拍目と2拍目をミュートさせればOKです。もしくは、音量ボリュームのオートメーションでその箇所だけボリュームをゼロにする事でも同じ結果になります。もちろん、打ち込んだイベントごと削除してしまっても同じ結果になります。が、先程と同様にイベントごと削除しているのでミュートを解除しても音は鳴りません。

 

ドラムパターン作成:3.スネア(SN)のパターンを変えてみる

post-beatmakeBasisDrumSN02-960×640@HeretickMentality.jpg さて、バスドラム=ベースドラム(BD)のアレンジが出来たらスネア(SN)もアレンジしてみましょう。

 

特定の箇所をミュートさせてみる

今回は試しに4小節目、3拍目のスネア(SN)の音をミュートさせてみましょう。

 

スタンドアローン型サンプラーの場合

スタンドアローン型サンプラーの場合、先程と同じようにサンプラーのミュート機能(AKAI MPCシリーズの場合、トラックミュート機能)で4小節目の3拍目の範囲を覆うようにミュートを設定します。AKAI MPCではリアルタイム録音でもミュートを設定する事が出来ます。

ミュートを解除すれば、元通り4小節目の3拍目のスネア(SN)の音は再び鳴るようになります。

先程と同じように、4小節目の3拍目に配置したイベントごと削除してしまっても同じ結果は得られます。が、イベントごと削除しているのでミュートを解除しても音は鳴りません。

 

DAWソフトウェアの場合

DAWソフトウェアの場合も先程と同様に、スネア(SN)のトラックのオートメーションで4小節目の3拍目をミュートさせればOKです。もしくは、音量ボリュームのオートメーションでその箇所だけボリュームをゼロにする事でも同じ結果になります。もちろん、打ち込んだイベントごと削除してしまっても同じ結果になります。が、先程と同様にイベントごと削除しているのでミュートを解除しても音は鳴りません。