Reloop RP-7000は、Reloopから発売されているターンテーブル(レコードプレイヤー)だ。
Reloop RP-7000においてアナログレコードの回転スピードを調節する方法には、大きく分けて
- 33/45回転切り替えボタンで切り替える
- PITCH+-ボタンとスライダーで切り替える
と、言う2通りの方法がある。
この記事では、「レコードの33回転と45回転の違い」から「RELOOP RP7000におけるレコード回転数調節方法」まで触れて行く。
レコードの33回転と45回転の違いとは?
1分間に回転する数
そもそも、レコードの33回転と45回転の違いとは何なのだろう?両者の違いを簡単に説明すれば、
- 33回転は「1分間にレコードが33回回転する」
- 45回転は「1分間にレコードが45回転する」
と、言ったように「1分間にレコードが何回回転するのか?」と言う違いになる。
回転数は、それぞれ決まっている
アナログレコードでは、そのレコードごとにそれぞれ回転数があらかじめ決められており、分り易く分けるとこのようになる。
- 33回転:LP
- 45回転:EP
- 78回転:SP
比較的収録時間の長いアルバムはLPとなり、数的にも多い。上記画像のようにレコードのラベルに「331/3 RPM」などのように回転数が記載されている場合も多い。(因みに「331/3 RPM」は33回転の意味)
33/45回転切り替えボタンを押す
どちらかのボタンを押せば切り替え可能
Reloop RP-7000において、一番簡単に回転スピードを切り替える方法としては、「33/45回転切り替えボタンを押す」と、言った方法がある。
画像では見にくいが、「START/STOP」ボタンの右側に「REVERSE」ボタン、「33/45回転」切り替えボタンがそれぞれ並んでいる。33回転のアナログレコードを再生する場合は「33」のボタンを、45回転のアナログレコードを再生する場合は「45」のボタンをそれぞれ押せばOKだ。33回転のレコードをターンテーブルの設定を45回転にして回すと、ヒップホップでよく聴くピッチの上がった音になる。
78回転もあり
また、Reloop RP-7000では、33回転ボタンと45回転ボタン両方を押す事で78回転も設定する事が可能となっている。
78回転で聴くSPレコードはLP等に比べて数は多くないので、単純に「レコードを聴く」目的で使用する事は多くは無いだろうが、33回転のLPや45回転のEPを78回転で再生し、「ピッチを上げてサンプリングタイムを短くする為」だったり、「ピッチの上がった音を楽しむ為」と言った使い方が可能になる。
まだ、初期の頃のAKAI MPCはサンプリング出来る秒数が短かった為「レコードのピッチを上げてサンプリングタイムを短くする」事で対応するケースが多かったようだ。
Reverseボタンもあり
また、上記画像の33/45回転切り替えボタンの少し上にReverseボタンもある。
このReverseボタンを押せば、アナログレコードが逆再生される。
PITCH+-ボタンとスライダーで切り替える
「PITCH+-」ボタンとスライダーを使用した回転数切り替えの手順
また、「33/45回転切り替えボタンで回転スピードを切り替える方法」とは別の方法として「PITCH+-ボタンとスライダーで切り替える」と言った方法がある。
「PITCH+-」ボタンには、「+/-8」と「+/-16」があり、「+/-16」の方が調整出来るピッチの幅が大きくなる。また、両方を押す事で更に調整できる幅が大きくなる「PITCH+/-50」を設定する事が可能だ。
「PITCH+-」を用いたレコード回転数変更の手順としては、
- 「+-8」か「+-16」のどちらかを選択する
- スライダーを好きな位置に動かす
の2ステップとなる。
より自由にピッチを変えれる
「PITCH+-50ボタンとスライダーで切り替える」方法の場合、最終的なピッチはスライダーの位置で決定される。
スライダーはどの位置に設定しても良いので、「33/45回転切り替え」ボタンを使用した場合よりもより自由かつ幅広い回転数(ピッチ)の変更が可能となる。
QUARZLOCKで元へ戻る
また、スライダーが+-どの位置にあろうと、スライダーの横にある「QUARZLOCK」ボダンを押す事で一瞬にして元の回転スピードに戻す事が出来る。