サンプラービートメイク初心者におすすめのAKAI MPCのモデルは?

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「これからAKAI MPCを使ったビートメイクをしてみたい」「けど、モデルが多くてどれを選べばいいのか分らない」と、サンプラービートメイク初心者も少なくないかと思います。

 

確かにAKAI MPCシリーズの初期では、AKAI MPC 60、60Ⅱ、3000…とスタンドアローン(単体動作)型のモデルが主流でしたが、近年はPC(ソフトウェア)連動型のモデルも何種類か発売され、ますます選択肢が広がる反面「一体どのモデルを選んだら良いのか」に悩むユーザーも増えてきているかと思います(関連記事:スタンドアローン型とPC(ソフトウェア)連動型の違いを比較 それぞれのメリット・デメリット)。

 

そこでこの記事では、「これからAKAI MPCを使ったビートメイクを始める初心者」向けにおすすめのAKAI MPCのモデルを紹介していきます。

 

「本格的にビートメイクをしたい」場合のおすすめモデル

AKAI-MPC-Renaissanceとビートメイカー(unsplash)-フリー素材@HeretickMentality

PC(ソフトウェア)連動型を選ぶ場合

もし「AKAI MPCで本格的にビートメイクをしてみたい」と、あなたが思っていてかつ「PC(ソフトウェア)連動型の物から選びたい」と思っているのなら、AKAI MPC Renaissanceがおすすめです。

カラーリングがAKAI MPC初期の頃の物を思わせるこのモデルは、Q-LINKノブやボタン類が数多く並べられており、自宅やスタジオに設置してどっしり腰を据えてビートメイクするにはおすすめです。

 

スタンドアローン型を選ぶ場合

もし「AKAI MPCで本格的にビートメイクをしてみたい」と、あなたが思っていてかつ「スタンドアローン型の物から選びたい」と思っているのなら、AKAI MPC XAKAI MPC X SEがおすすめです。

AKAI MPC Xでも機能的には充分かと思いますが、AKAI MPC X SEの方は、これまたカラーリングがAKAI MPC初期の頃の物を思わせる仕様になっており、Bluetooth接続に対応していたりRAMが(AKAI MPC Xの)2GBから4GBにグレードアップされていたり、トータルのメモリサイズも(AKAI MPC Xの)16GBから48GBにアップグレードされています。

もし、「自宅やスタジオにてどっしり腰を据えてビートメイクが出来るスタンドアローン型のモデルが欲しい」のであれば、この2モデルがおすすめです。

 

「出費を安く抑えたい場合」のおすすめモデル

日本円硬貨(Unsplash)-フリー素材-960×640@HeretickMentality.webp

最初から奮発して価格の高いモデルを買ったけど「何か違う」「思ったよりすぐにサンプラーを使ったビートメイクに飽きてしまった」と、言う事もあり得ます。

なので、「長く使う事になるか自信が無い」、「お試しで買ってみたい」と、言った場合は比較的最近リリースされているモデルの中から安めの物を選ぶと良いでしょう。

 

PC(ソフトウェア)連動型を選ぶ場合

もし、PC(ソフトウェア)連動型の中から選ぶ場合なら、例えばAKAI MPC ELEMENTやAKAI MPC Studio、AKAI MPC Studio Blackがおすすめになります。

もし更に安く「1万円台~2万円台で抑えたい」と、言う人はMPCではないですが同じくAKAI Professionalの製品でMIDIコントローラー機能があるMPDシリーズやMPXシリーズを検討してみるのも良いかもしれません。

 

スタンドアローン型を選ぶ場合

もし、比較的新しいモデルの中でスタンドアローン型の物を選ぶ場合なら、AKAI MPC ONEがおすすめです。

先程のAKAI MPC ELEMENTやAKAI MPC Studio、AKAI MPC Studio Blackよりは高くなってしまいますが、スタンドアローンでの使用が可能となっています。

 

初めてのAKAI MPCに生産終了モデルはあまりおすすめしない

AKAI MPC5000(unsplash)-フリー素材-960×640@HeretickMentality.webp

根強いファンがいるAKAI MPC初期の頃の(生産終了)モデル

AKAI MPCについて多少なりとも知識がある人なら、「やっぱり、どうせAKAI MPCでビートメイクをするなら昔の(生産終了したスタンドアローン)モデル(例えば、AKAI MPC 3000、AKAI MPC 2000、AKAI MPC 2000XL等)を使いたい」と思う人も少なくないかもしれませんが、個人的に初めて買うAKAI MPCに初期の頃の生産終了モデルはあまりおすすめしません。

 

確かに生産終了モデルの中には、モデルによって出音に独特の質感が加わり、しかもそれがそのモデルを使った時にしか出せないものであったり、とそれぞれモデルごとに味があり、それがそのモデルの良さにもなっています。なので、今でも国内外問わずAKAI MPC初期の頃の(生産終了)モデルの根強いファンがいます。

 

基本的には中古品を入手する

ですが、これらAKAI MPC初期の頃の(生産終了)モデルは基本的に新品が無いので、AmazonやYAHOO!ショッピング、フリマサイト等で中古品を買う、もしくは知人等から譲ってもらう事になります(関連記事:AKAI MPC:各モデル購入可能ECサイト一覧)。

「別に使えるのなら中古品でも良いじゃないか」と、思う人もいるかと思います。確かに、新品だろうが中古品だろうが実際に使えるのなら問題ないかもしれません。問題は「どれだけの期間使えるのか」です。

 

使い始めてすぐに故障なんて事態も

あくまで中古品です。「前のユーザーがどの程度まで使いこんでいたのか?」本当の所は判断出来ません。もしかしたら、故障寸前の物を出品しているかもしれません。もし、質の悪い出品者から買ってしまった場合は「ほんの数回使っただけで故障してしまった」とか、酷い場合は「届いた時点で故障していた」なんて事態も充分あり得ます。

もちろん、良い出品者に出合えれば話は別ですが、全員が全員そうとも限りません。なので、ただでさえ現行モデルよりも入手が難しい上、故障のリスクも高くなるAKAI MPC初期の頃の(生産終了)モデルは個人的にはあまりおすすめしません。

 

比較的最近のモデルは経過年数が短い

もちろん、この記事内でここまでおすすめとして紹介してきた比較的最近リリースされたモデルの中にも、すでに中古でしか買えないモデルもいくつか存在します。

ただ、これらのモデルはAKAI MPC初期の頃の(生産終了)モデルよりも発売されてから経過している年数がまだ短く、(使い方にもよりますが)パーツの劣化等がそこまで無い可能性が高くなります。逆に、AKAI MPC初期の頃の(生産終了)モデルは、発売されてから経過している年数が長く、比較的最近リリースされたモデルよりもパーツの劣化が激しくなっている可能性が高くなっています。

 

それでも「生産終了モデルが欲しい」場合

「それでもスタンドアローンの生産終了モデルが欲しい」と、言う場合は割と人気があり比較的入手も容易なAKAI MPC 1000がおすすめです。

AKAI MPC 1000は、AKAI MPC 500AKAI MPC 2500AKAI MPC 5000と似たキャラクターのモデルで機体は比較的コンパクトになっており、Amazonや楽天でも中古品が入手できます(2024/10時点)。