AKAI MPCとターンテーブル、プリアンプ、DJミキサー等機材を、AKAI MPCとモニタースピーカーをそれぞれ接続し終えたら、次に音源のサンプリンとなる。サンプリング1つにしても「自身の楽器演奏等をサンプリングするセルフサンプリングや「サンプリングCDを使う」方法もあるが、この記事では「アナログレコードからのサンプリング方法」について触れていく。
サンプリングの手順
AKAI MPCとターンテーブル、プリアンプ、DJミキサー等機材を、AKAI MPCとモニタースピーカーをそれぞれ接続し終えたら、次にレコード音源のサンプリンとなる。レコードからサンプリングする手順は以下のようになる。
- “MODEボタン + PAD 5″でレコーディング画面へ移動
- INPUT THRUをON
- “STEREO”、”MONO”の選択
- レコードの再生
- “REC GAIN”の調整
- REC “START”
INPUT THRUをON
AKAI MPCとターンテーブル、プリアンプ、DJミキサー等機材との接続方法やAKAI MPCで楽器演奏をセルフサンプリングする方法でも触れているようにAKAI MPCと各楽器、マイク、ターンテーブル、レコードプレイヤーをケーブルで繋いだだけでは音は出ない。
AKAI MPCのINPUT THRUボタンを押し、INPUT THRUをONにする必要がある。
“STEREO”、”MONO”の選択
“MODEボタン + PAD 5”でレコーディング画面へ移動したら、まず音声信号を取り入れるチャンネル(ch)の選択となる。
“STEREO(ステレオ)”を選択すれば、レコードからのLチャンネル(ch)、Rチャンネル(ch)、双方の音声信号をサンプルとして記録する事になる。録音後のサンプル素材は、ステレオ形式となる。
一方で”MONO(モノラル)”を選択すれば、レコードからのL、R、両チャンネルの音声信号の内、どちらか1方の音声信号を選び記録する事になる。録音後のサンプル素材は、モノラル形式となる。
レコードの再生
次のステップである”REC GAIN”の調整を行うには、まずターンテーブル/レコードプレイヤーの”スタート(START)”ボタンを押してレコードを再生させておく必要がある。
“REC GAIN”の調整
“REC GAIN”と”MAIN VOLUME”は違う
次に”REC GAIN”の調整となる。
“REC GAIN”は、”MAIN VOLUME”の横に並んでいる赤いノブで調整できる。(詳しくは、REC GAINとMAIN VOLUMEの違いを参考に。)”REC GAIN”は、「サンプルをAKAI MPCに取り込む際のレコード(等の外部ソース)の音量(録音)レベルを調整するもの」と、言った認識で良いかと思う。
REC GAINとMAIN VOLUMEの違いでも触れたように、レコード(等の外部ソース)の音量(録音)レベルの調整には”MAIN VOLUME”ではなく、この”REC GAIN”を用いる。
レベルメーターを確認しながらレベルを調整
レコードからの入力レベルが「小さい」と感じる場合は、つまみを時計回り(MAX方向)に回してレベルを上げる。逆に、レコードからの入力レベルが「大きい」と感じる場合は、つまみを反時計回り(MIN方向)に回してレベルを下げる。
“REC”画面上では、入力レベルメーターの動きがリアルタイムで確認可能なので、それを確認しながら適正な入力レベルに調整していく。
後々、サンプル素材のノーマライズが可能
もし、「適正な入力レベルで録音できたと思ったのに、サンプル素材の波形を確認してみたら思っていたよりかなりレベルの低い状態で録音されていた」と、言ったような事があっても、サンプリングの次の段階、トリム(TRIM)でサンプル素材をノーマライズ(波形のピークを-0dBに合わせる機能)する事が可能なので、必ずしも無理に-0dBギリギリに入力レベルを調整して録音する必要も無い。
わざとレベルオーバーさせた状態でのサンプルの取り込み
AKAI MPCを使用したビートメイクでは、レコードの”(荒れた)質感”を出す為(際立たせる為)に、わざとレベルオーバー(入力レベルが-0dBを超えた状態)させてレコードからサンプルを取り込む人も少なくないかと思う。
もちろん、そう言った使い方も出来るので試してみたい人は試してみれば良いかと思う。
REC “START”
入力レベルの調整が出来たら、いよいよ録音となる。
録音を開始するには、REC画面上に”STARTと表示されている所があるので、その下に配置されている”Fキーを押す。録音を停止したい時は、”STOP”と表示のあるすぐ下に配置されているFキーを押せば録音は終了する。
レコードをサンプリングする際には、2通りの方法が考えられる。
- あらかじめレコートを回しておいて、サンプリングしたい個所が再生されたらREC “START”ボタンを押す
- あらかじめREC “”START””ボタンを押しておいてからレコードを再生させる
結論から言えば、どちらの方法でも良く自身の行いやすい方法でサンプリングを行えば良いかと思う。