AKAI MPCでは外部エフェクターを使わずとも、本体内蔵のFX(エフェクト)をかける事が可能になっている。
この記事では、AKAI MPCにおいてのFX(エフェクト)の設定方法とFxをかける(センドする)方法について触れていく。(なお、ここでもAKAI MPC2500を例に話を進める。)
FX設定方法
AKAI MPCのエフェクトには、
- FX1
- FX2
- Master Fx(マスター)
の合計3つのエフェクトがある。
FX1,FX2はMIXER画面でセンドの設定をし、希望するPADに対してのみかける事になる。
一方、Master Fxは音源全体に対してかけるものになる。
FX画面への移行
まずは、Fx画面へと移行する必要がある。
FX画面へは、MODEボタン+PAD12で移行できる。
FX画面は、下のように表示されているかと思う。(こうなっていない場合はF1ボタンを押せば移行できる)
Eff:■■■
FX1 type:●●●
To FX2:△△△
FX2 type:○○○
■■■では、保存しておいたFXの設定(FX1,FX2,MASTERで設定したエフェクトとその値)を選択する事が出来る。
To FX2では、YESかNOを選択する。YESを選べばFX2が有効になる。
FX1
まず、1つ目のエフェクトFX1。
FX画面でF2ボタンを押す事でFX1へと移行できる。
ここでは、
- BIT GRUNGER(ビットグランジャー)
- 4 BAND EQ(4バンドイコライザー)
- COMPRESSOR(コンプレッサー)
- PHASE SHIFTER(フェイズシフター)
- TREMOLO(トレモロ)
- FLYING PAN(フライングパン)
- REVERB(リバーブ)
の中から1種類エフェクトを選択し設定する事になる。
SELECTもしくは、FX1の画面でFX1 typeにカーソル合わせジョグホイールを回して希望のエフェクトを1つ選択する。
Fx2
FX2も基本的にはFX1と同じだ。
To FX2:△△△でYESを選択した上で、FX2 type:○○○を希望のエフェクトにする。
FX2ではエフェクトの種類が3つ増え
- CHORUS(コーラス)
- FLANGER(フランジャー)
- BIT GRUNGER
- 4 BAND EQ
- COMPRESSOR
- PHASE SHIFTER
- TREMOLO
- FLYING PAN
- REVERB
- DELAY(ディレイ)
となる。
MASTER FX
MASTER FXは、FX1,FX2とは異なり音源全体に対してかけるエフェクトだ。
MASTER FXには、
- EQ
- COMPRESSOR
の2つがある。
EQは、L(Low),2,1,H(High)の4つのEQポイントがある。
EQ,COMPRESSOR共に使用する場合はONにして使用する。
FXのSEND(センド)方法
MIXER(ミキサー)画面へ
FXの設定が出来たら、次はSENDの方法について触れていく。
まずは、MIXIER画面へ移行する必要がある。方法としては
- 先ほどのFX画面からF5(GO2MIX)ボタンを押す
- MODEボタン+PAD8
の2つがある。
SEND先の設定
MIXER画面が出たら、F3(FXSEND)ボタンを押す。
そるすると、上の方にOFF(もしくは1、2)と表示される部分があるのでそこにカーソルを持って行く。
OFF→1→2の順番で表示されるので、何もかけない場合はOFF、FX1に送りたい場合は1、FX2に送りたい場合は2をそれぞれ選択する。
SEND量の調整
SEND先がREVEB、DELAYなどSEND量(どの程度エフェクトをかけるか)を調整可能なエフェクトの場合、センド量の調節が可能だ。
A01,A02….など表示されている部分にカーソルを持って行き、ジョグホイールを回せばSEND量の調整が出来る。