アメリカ人の人名に使用されるのは何も英語だけでは無く、フランス(起源の)語や、スコットランド・アイルランド(起源の)語、イタリア語など様々な言語が本名に使用されるケースがある。
この記事では、ファーストネーム(名)・ミドルネーム・ラストネーム(姓)のいずれか、もしくは全てにアイルランド語、アイルランド起源の語の名前を持つアメリカのヒップホップアーティストをアーティスト名のABC順に紹介していく。
本来、アーティスト名のABC順で行けばJay-ZとSean Combsは順番的にもっと後になりますが、2人ともファーストネームがBig Seanと同じ”Sean / Shawn”だったので、分りやすく3人を固めました。
リサーチにはWikipedia、その他いくつかのサイトを使用しました。著者の勉強不足、リサーチ不足により誤った情報を載せてしまう可能性も否定出来ません。可能な限り間違いに気付き次第訂正していくつもりですが、気づかない場合もあります。間違いの指摘はコンタクトフォーム(問い合わせ)からお願いします。
記事中の省略表記、記号に関して
- [愛]…アイルランド語、[英]…英語、[独]…ドイツ語、[仏]…フランス語、
- +…聖書の登場人物・キリスト教が由来の名前。
Big Sean ( Sean Michael Anderson)
Big Sean (= Sean Michael Anderson)
Sean (+) [愛] (= Shawn:ヨハネ) / Michael
(+) [英 / 独(など) ](大天使ミカエル) / Anderson (+?) [英](Andrew(聖アンデレ)の息子)
Big Sean(ビッグ・ショーン)の本名は、“Sean Michael Anderson(ショーン・マイケル・アンダーソン)”となる模様。カリフォルニア州サンタモニカ生誕、ミシガン州デトロイト出身。(参考:Wikipedia)
ファーストネーム:”Sean”
ファーストネームの”Sean (Seán)”は、アイルランド語、アイルランド系の名前となる模様。聖書に登場する聖ヨハネが由来。
ショーン
ショーン(Seán, Shaun, Shawn)は、アイルランド系の男性名、まれに女性名、姓。ヨハネのアイルランド語形で、これが英語化したものにシェーン(Shane)がある。英語で一般的なジョンの他、他言語のジャン、ヨハン、ヨハネス、ハンス、フアン、ジョアン、ジョヴァンニ、イヴァン、イアン、ヤーノシュ、ヤン、ホヴハンネスなどに対応する。女性名はショーナ(英語版) (Shauna)。
(引用:Wikipediaより)
Micheal
アメリカ(英語圏)でよく目にする”Micheal(マイケル)”と言う名前は旧約・新約聖書に登場する大天使ミカエルが由来の名前。ファーストネームに続き、ミドルネームも聖書由来の名前となる。
マイケル(英語: Michael)は、旧約聖書の『ダニエル書』、新約聖書の『ユダの手紙』『ヨハネの黙示録』に登場する大天使ミカエルの英語形。およびそれに由来する、英語の人名。短縮型はミカ(Micah)、マイク(Mike)、ミック、ミッキー(Mickey)[1]。
ドイツ語ではミヒャエル、フランス語ではミシェル、イタリア語ではミケーレ、スペイン語・ポルトガル語ではミゲル、ロシア語ではミハイル、フィンランド語ではミカに相当する。
(引用:Wikipediaより)
ドイツ語と英語が同じ綴りだが、他の言語は若干綴りが異なっている。
Anderson
“Anderson”と言う名前は、「”Andrew”+”Son”」。すなわち、”Andrew(アンドリュー)”の”Son(息子)”と言う意味になる。因みに”Andrew”のフランス語形は、OutKastのAndré 3000やBig Boi、Dr. Dreの本名中に含まれる”André(アンドレ)”となる。
“Andrew (/ André)”も聖書に登場する聖アンデレが由来であるから、”Son”(息子)が加わっているものの聖書に関連のある名前となる。つまり、Big Seanの場合、ファーストネーム、ミドルネーム、ラストネーム全てが聖書に関連のある名前となる。
Jay-Z (Shawn Corey Carter)
Jay-Z (= Shawn Corey Carter)
Shawn (+) [愛] (= [英] John / Jon:ヨハネ) / Corey [愛(?)] / Carter [英] (二輪車職人)
Jay-Zの本名は、“Shawn Corey Carter(ショーン・コリー・カーター)”となる模様。ニューヨーク州ブルックリン出身。(参考:Wikipedia)
ファーストネーム:”Shawn”
先程のBig Seanと同じく”ショーン”がファーストネームとなる。が、Jay-Zの場合は綴りが”Sean”ではなく”Shawn”となっている。綴りは異なるが、意味的には同じでアイルランド語で”ヨハネ”を意味する。英語の”John(ジョン)”に対応している。
ミドルネーム:”Corey”
“Corey”は、アイルランド語の「窪み」から来ていると言う情報。(参考:アンボリーの風に吹かれて)
ラストネーム:”Carter”
“Carter”は職業名で「二輪車職人」を意味する模様。因みに、Lil Wayneもラストネームは”Carter”となる。
Sean Combs (Sean John Combs)
Sean (+) [愛](= Shawn:ヨハネ) / John (+) [英](= [愛] Sean / Shawn:ヨハネ) / Combs [英](くし)
Sean Combs(ショーン・コムズ)の本名は、”Sean John Combs(ショーン・ジョン・コムズ)”となる模様。(ミドルネームを省略し)本名をそのままステージネームにしている。ニューヨーク、ハーレム地区出身。(参考:Wikipedia)
ファーストネーム:”Sean”
Big Sean、Jay-Zに続き3人目の”ショーン”。Big Seanと同じ綴りの方の”Sean”となる。新約聖書のヨハネが由来。
ミドルネーム”John”
ミドルネームの”John”。”Jon”と表記される場合もあり、英語圏では割と多い男性名となる。言語は異なるもののファーストネームの“Sean”と同じく新約聖書に登場するヨハネが名前の由来となり、(参考:Wikipedia)意味的にはファーストネームとミドルネームに同じ意味の語が連続して付く事になる。
ラストネーム”Combs”
“Comb”は英語で髪の毛をとかす「くし」の意。
Ice Cube (O’shea Jackson)
Ice Cube (= O’shea Jackson)
O’shea [愛] / Jackson (+) [英] (Jackの息子)
Ice Cube(アイス・キューブ)の本名は、“O’shea Jackson(オシェイ・ジャクソン)”となる模様。カリフォルニアロサンゼルス出身。(参考:Wikipedia)
ファーストネーム:”O’shea”
ファーストネームの“O’shea”がアイルランド語。名前の先頭に「息子」を意味する”O'”がついている。この”O'”がつくのはアイルランド系(例:O’Braien(オブライエン)、O’Connor(オコナー)、等)。DJ Mustard(本名:”Dijon McFarlane”) のように、スコットランド語(起源の語)では、”Mc”もしくは”Mac”が「息子」の意味となる。“O’Shea”で検索するとアイルランド出身者が多くヒットした。
ジョン・オシェイ
ジョン・フランシス・オシェイ(英語: John Francis O’Shea、[oʊˈʃeɪ]、1981年4月30日 – )は、アイルランド共和国ウォーターフォード出身の元サッカー選手。ミロ・オーシャ
ミロ・オーシャ(Milo O’Shea、1926年6月2日 – 2013年4月2日)は、アイルランドの俳優。ダラ・オシェイ
ダラ・ジョセフ・オシェイ(Dara Joseph O’Shea, 1999年3月4日 – )は、アイルランド・ダブリン県ダブリン出身のサッカー選手。
(引用:Wikipedia)
ラストネーム:”Jackson”
ラストネームは英語名で多くみられる”Jackson(ジャクソン)”。”Jackson”の名前の由来は「”Jack”+”Son”」、つまり「ジャックの息子」の意。因みに、”Jack”は”John (Jon)”の愛称(短縮系)、もしくは”Jacob(ジェイコブ)”に由来。(参考:Wikipedia)
ジェイコブ
ジェイコブまたはジェーコブ(Jacob, Jakob)は、ヘブライ語起源のヤコブに由来する英語の姓、名である。異形名はジェームズ(James)。主な短縮型はジェイク(Jake)、ジャック(Jack)。
ドイツ語のヤーコプ(Jakob)、フランス語のジャック(Jacques)およびジャコブ(Jacob)、イタリア語のジャコモ(Giacomo)およびヤーコポ(Jacopo)、スペイン語のハイメ(Jaime)およびディエゴ(Diego)などに相当。
(引用:Wikipediaより)
ヤコブは旧約聖書に登場する人物なので”Jackson”も聖書に関連のある名前と言えるかと思われる。Jackのフランス語系”Jacques”を本名に持つアーィストとしてTravis Scott (Jacques Berman Webster Ⅱ)がいる。
Kid Ink (Brian Todd Collins)
Kid Ink (= Brian Todd Collins)
Brian [英] (起源:[愛 (/ ケ)]) / Todd [英] オスのキツネ) / Collins[(愛? /) 英] (起源:[愛( / 仏?)])
Kid Inkの本名は、“Brian Todd Collins(ブライアン・トッド・コリンズ)”となる模様。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。(参考:Wikipedia)
ファーストネーム:”Brian”
ファーストネームの”Brian”は、アイルランドのケルト神話が起源の模様。
ブライアン
ブライアン(英語: Brian,Bryan)は、英語圏の男性名、姓。アイルランドのケルト神話がその起源で、「強い」の意味がある。主にウェールズに多い。
(引用:Wikipediaより)
ミドルネーム:”Todd”
“Todd”は英語で「オスのキツネ」と言う意味がある模様。(参考:Glosbe)
ラストネーム:”Collins”
ラストネームの”Collins(コリンズ)”がアイルランド系の姓となる模様。”Collin”+”s”で「コリンの息子」の意となる。アイルランド語で「青春時代」の意との情報。(参考:アンボリーの風に吹かれて)
コリンズ(Collins)は、英語圏の姓。コリンの息子という意味を持つアイルランド系の姓である。
(引用:Wikipediaより)
「丘」を意味するフランス語名のコリンは、コリンズの姓のもう1つの考えられる起源です。
(引用:コリンズ-名前の意味と起源より)
フランス語で「丘」は、”Colline”となる。(参考:Glosbe)確かに”Collin (s)”と綴りがかなり近い。
コリンズ
一般的なアイルランドの姓コリンズはリムリックに由来しますが、ノルマンの侵略の後、彼らはコークに逃げました。アルスター州のコリン家もいますが、そのほとんどはおそらく英語でした。
(引用:アイルランドで最も一般的な50の姓の意味と起源より)