本名(の一部)にスコットランド(起源の)語やスコットランド関連の名前を持つ米ヒップホップアーティスト3人

本名(の一部)にスコットランド(起源の)語やスコットランド関連の名前を持つ米ヒップホップアーティスト3人
 

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アメリカ人の人名に使用されるのは何も英語だけでは無く、フランス(起源の)語やアイルランド・スコットランド(起源の)語、イタリア(起源の)語など様々な言語が本名に使用されるケースがある。

また、言語的には英語でもスコットランドに関係した意味を持った名前や起源がゲール語のものもある。

 

この記事では、ファーストネーム(名)・ミドルネーム・ラストネーム(姓)のいずれかに(起源が)スコットランド語の名前を持つ、もしくはスコットランドと関連性のある名前を持つアメリカのヒップホップアーティスト3人を紹介していく。

本名に複数の言語が混在しているアーティストの場合、ラストネーム(姓)の言語、言葉の持つ意味で記事を振り分けました。この記事中で取り上げているのはラストネームがスコットランド語、またはスコットランドに関連した語を含んでいるアーティストとなります。

リサーチにはWikipedia、その他いくつかのサイトを使用しました。著者の勉強不足、リサーチ不足により誤った情報を載せてしまう可能性も否定出来ません。可能な限り間違いに気付き次第訂正していくつもりですが、気づかない場合もあります。間違いの指摘はコンタクトフォーム(問い合わせ)からお願いします。

記事中の省略表記、記号に関して

  • [愛]…アイルランド語、[蘇]…スコットランド語、[古独]…古ドイツ語、[仏]…フランス語、[英]…英語、[古英]…古英語、[ラ]…ラテン語
  • +…聖書の登場人物が由来の名前。



DJ Mustard (Dijon McFarlane)

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DJ Mustard (= Dijon McFarlane)

Dijon [仏 / 英]  /  McFarlane [愛 / 蘇 / 英]

DJ Mustard(DJ マスタード)の本名は、“Dijon McFarlane(ディジョン・マクファーレン)”となる模様。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。(参考:Wikipedia

ファーストネームがフランス語(/ 英語)だが、ラストネームがスコットランド語(/ アイルランド語)であったのでこの記事で取り上げた。

 

ファーストネーム:”Dijon”

ファーストネームの”Dijon”について調べるとフランスの地名に関するページが出てきた。

ディジョン 

ディジョン(Dijon)は、フランス中東部に位置する都市。ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏の首府、コート=ドール県の県庁所在地である。かつてはブルゴーニュ公国の首都であり、歴史地区はブルゴーニュのブドウ畑のクリマの一部として、世界遺産リストに含まれている。また、マスタードの生産地として知られる[1]。

(中略)

マスタード
ディジョンはマスタードで有名。ディジョン・マスタードと呼ばれる伝統的なマスタードは強い風味を持っている。ディジョンでは変わったフレーバーのマスタードも作っており、陶器のポットに入れて売られていることが多い。アメリカなどでも「ディジョン・マスタード」という名前の商品は購入できるが、ディジョンで作られた本物ではない。本物を手に入れたかったら、瓶に入ったフランスから輸入されたものを選ぶ必要があり、変わったフレーバーのものをフランス以外で手に入れることは難しい。現在ではディジョン・マスタードの種のほとんどは輸入によって賄われている。

(引用:Wikipediaより)

 

“Dijon”は、どうやらフランスの地名でマスタードの生産地として知られている模様。ステージネームが”DJ Mustard(DJ マスタード)”である理由が分かった。因みに、Maille(マイユ)ブランドのディジョンマスタードは日本でもエスビー食品が輸入した商品が売られている。

 

ラストネーム:”McFarlane”

“McFarlane”には、スコットランド語等で「息子」を意味する”Mc(Mac)”が入っている。(他にも”Mc(Mac)”が入った名前としては、”McQueen(マックイーン)”、”McDonald(マクドナルド)等”がある。)ゲール語起源の英語圏の姓となる模様。

マック、マク (mac) は、ゲール語(アイルランド語、スコットランド・ゲール語など)で「息子」を意味する言葉。現代のアイルランド語やスコットランド・ゲール語では、姓の一部としても使われる(父称)。

(中略)

アイルランド語とスコットランド・ゲール語では現在もMacを単独の語として書くが、英語ではMac-を接頭辞として使い、続く言葉を含めて1語とする。たとえばゲール語の「Mac Néill」(NéillはNeilの属格)は、英語では「MacNeil」となる。接頭辞はMac-のほかに、省略形のMc-、Mc-、M’-が使われることもあるが、発音は同じで、辞書などでソートされるときは全て「Mac-」の位置に並べる。

(引用:Wikipediaより)



Joey Bada$$

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Joey Bada$$ (= Jo-Vaughn Virginie Scott)

Jo [英] (Joseph (+) の短縮系(?)) /  Vaughn([古ウェ(?)] 小さいもの(?))  /  Virginie [仏] (= [英 / ラ] Virginia:乙女)  /   Scott [英] (スコットランド人、スコットランド出身)

Joey Bada$$の本名は、“Jo-Vaughn Virginie Scott(ジョーボーン・ヴィルジニー・スコット)”となる模様。ニューヨーク州ブロンクス出身。(参考:Wikipedia

彼の場合は本名に英語、古ウェールズ語(?)、フランス語が混在しているが、著者は本名に複数の言語が混在している場合はラストネームで振り分ける事にしているので(スコットランド語では無いが)、「スコットランド人」や「スコットランド出身」を意味する”Scott”をファーストネームに持つ彼をこの記事で取り上げる事にした。

 

ファーストネーム:”Jo-Vaughn”

まず、彼のファーストネームは”Jo”と”Vaughn”2つの語がハイフンで繋がれている。Beyoncéのようにラストネームがハイフンで繋がれている場合は二重姓の可能性。一方、ファーストネームがハイフンで繋がれるのは、フランス人名で多いとの情報。(参考:教えて!goo

ファーストネームがハイフンで繋がれている場合、どこまでを1かたまりとして扱えば良いかが分らなかったので、取りあえずここでは”Jo-Vaughn”をまとめてファーストネームとして扱わせてもらった。

 

“Jo”

まず、”Jo”に関しては“Joan(ジョアン)”、”Joel(ジョエル)”等の短縮系と、言う情報が出てきた。

人名
(Jo, Joe) – 英語の人名。ジョアン(Joan)、ジョエル(Joel)、ジョン(John)、ジョゼフ(Joseph)、ジョゼフィン(Josephine)などの短縮型。

(引用:Wikipediaより)

 

そして後述するが、ステージネームで使用している“Joey(ジョーイ)”が”Joseph(ジョゼフ)”の短縮系となるので、本名のファーストネームで使用されている“Jo”も”Joseph”の短縮系の可能性が高いと思われる。短縮せずに記せば、”Joseph-Vaughn Virginie Scott”となるのではないだろうか。

 

“Vaughn”

“Vaughn”についてはなかなか情報が見つからなかったが、こちらのサイトによれば古ウェールズ語の「小さいもの」と言う意味らしい。因みに、MF DOOMは、”Viktor Vaughn”と言う名前でも楽曲をリリースしていたらしい。

 

ミドルネーム:”Virginie”

“Virginie”は英語、ラテン語の“Virginia”のフランス語形で「乙女」の意。女性名として使われる事が一般的な模様。

 

ラストネーム:”Scott”

ステージネームになるが、Travis Scottと同じ”Scott”。(因みに彼は本名の一部にフランス語名を持っている。)“Scott”は「スコットランド人」、「スコットランド出身」の意

 

曲中で軽く触れていた自身のルーツ

Joeyは、自身のアルバム『B4.DA.$$』収録”Big Dusty”の曲中でも自身のルーツについて軽く触れている。

[Radio Interview]
Welcome back y’all, you’re listening to WPRO Brooklyn. That was “Big Dusty”, the new single from Joey Bada$$ and I am turning on the A/C ‘cause that joint is hot. Joey is here in the studio with us right now. Say “Hi” Joey and tell the people where you from. Yeah, is this mic on? Oh yeah, like, you know, I’m from, I come from Brooklyn, New York. You know, I was born and raised but ah, my my parents from the Caribbean. You know, my ma’s from St. Lucia and my pa’s from Jamaica. So, you know I play pretty close to my roots

GENIUS『Joey Bada$$ / Big Dusty』より)

 

父親がジャマイカ出身、母親がセントルシア出身(共にカリブ海の島国)となる。(参考:Wikipedia)調べていると、Biggie (Notorious B.I.G.)と多くの共通点がある事にも気づいた。

 

ステージネーム”Joey”に関して

因みにステージネームに使用されている“Joey(ジョーイ)”は、”Joseph(ジョゼフ)”の短縮系の模様。”Joseph”はフランス語と英語で存在。起源がヘブライ語のヨセフ。聖書由来の名前

Joseph
ジョゼフ (Joseph, フランス語発音: [ʒɔzɛf]、英語発音: [ˈʤəʊzɪf] (ジョゥゼフ)) は男性名、または姓。なおフランス語発音: [ʒɔsɛf][要出典]、英語発音: [ˈʤəʊsɪf] (s を清音で発音)も見られる(例:ジョセフ・バイデン)。日本では本来「ジョゼフ」であっても「ジョセフ」と表記されることも多い(下記リンク記事でもセとゼ、さらにはジョーゼフが混在している)。

代表的な短縮形はジョー、ジョーイ。

ヘブライ語名ヨセフ、スペイン語名ホセ、ポルトガル語名ジョゼ (José)、ドイツ語名ヨーゼフ、ポーランド語名ユゼフ (Józef)、イタリア語名ジュゼッペ (Giuseppe)、ロシア語名ヨシフ(Иосиф)、クロアチア語名ヨシプ(Josip)に対応する。

女性形はジョゼフィーヌ、ジョゼフィン。

(引用:Wikipediaより)

 

つまり、著者が個人的に好きなJosé James(ホセ・ジェームス)のファーストネーム”José”=”Joseph”と、言う事になる。そして、”Joey”=”José”と、言う事になる。

同じ“Joseph”をミドルネームに持つ米ヒップホップアーティストとして、T.I.(本名:”Clifford Joseph Harris Jr.(クリフォード・ジョゼフ・ハリス・ジュニア)”)がいる。(参考:Wikipedia)因みに、T.I.のラストネーム“Harris(ハリス)”はケルト系起源の人名で主にウェールズ人の名前に使用される模様。(参考:Wikipedia



Fetty Wap (Willie J. Maxwell Ⅱ)

melrose-abbey

Fetty Wap (= Willie Junior Maxwell Ⅱ)

Willie [英 / (古独)]  /  Junior [英]  /  Maxwell [蘇(?) / 英]  /  Ⅱ

Fetty Wapの本名は、“Willie Junior Maxwell Ⅱ(ウィリー・ジュニア・マクスウェル・Ⅱ)”となる模様。ニュージャージー州パターソン出身。(参考:Wikipedia

 

ファーストネーム:”Willie”

“Willie”は”William”の短縮系。”William”と言う姓は古高ドイツ語の”Willahelm”が由来の模様。(参考:Wikipedia

 

ミドルネーム:”Junior”

「息子」を意味する英語。通常サフィックスとしてラストネームの後に付けられるが、ミドルネームにこの”Junior”が付いている。

 

ラストネーム:”Maxwell”

調べたところ、”Maxwell”と言う姓はスコットランド・メルローズが発祥の模様。

Googlemap_Melrose

Googleマップより)

 

Maxwell

前半は Magnus (♂) が変化した Mack ,後半は古代英語 wella「湧き水・泉」で成り立つ地名で,全体的な意味は「Mack の泉」の意。地名からスコットランドの姓名になり,その後に個人名に転用された。
(現代英語の well「井戸」「湧き出す」は古代英語 wella に由来。もう一つの現代英語 well「よく」とは語源が違う)

(引用:さらに怪しい人名事典より)

 

サフィックス:Ⅱ

サフィックスに2世を意味するⅡが含まれている。彼のアルバム『Fetty wap』のCDブックレットのクレジットには、このⅡが付いておらず”Willie J. Maxwell”と表記されているだけだったが、Wikipediaではこの”Ⅱ”が付いていた。

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